熱中人さんとやってみた
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1月
31
みんなでジャンクションを見に行った!
いやー、かっこいいよね!天保山ジャンクション。天保山って言ったら海遊館じゃなくてこれだと思う。ジンベイザメより雄大でダイナミックだぜ!
そう、今回は「ジャンキー」(ジャンクション好きのこと)を募ってジャンクションツアーをやったので、その様子をご覧いただきたい。
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12月
29
「脱線する人たち」〜"ドボ年会"をやったよ!〜
インターネットのすばらしさは「ひとりぼっちを救う」という機能にあると思う。
ぼくが工場を巡って写真を撮り始めたのは学生のとき。幸いデザイン系の学科に在籍していたため、同級生に「団地いいよね」「工場かっこいいいじゃん」と理解してくれる人はたくさんいた。しかしふうつのまっとうな学問をやっている人たちやお勤めの方々の場合、周囲に理解者がいる確率は相当低い。
ぼくが
団地を撮影収集するサイト
を始めたのは2000年。その後mixiの「工場萌え」コミュに出入りするようになって、とてもうれしかったのは「仲間がいてうれしいです!」とか「自分の趣味はへんなのかなあ、と思って今まで黙っていました」とか、そういう感想だ。
そうだ、われわれは物理的にはひとりぼっちなのだ。それをネットが救った。すばらしい。
こんにち、twitterやfacebookなどでさらにこういう特殊な趣味を持つ人々がつながりやすくはなっているが、実際に会うことは少ない。全国集めればそれなりに人口があることがわかった「工場萌え」な人たちだって、一人一人は点在しているのだ。
で、昨年2010年の年末に、年に一度ぐらいはそういう「ひとりぼっち」が集まるのもいいんじゃないか、と思って忘年会に名を借りた工場鑑賞ツアーを企画した。
名付けて「ドボ年会」。
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8月
30
大正時代の遊郭が料亭に〜『鯛よし百番』に行ってきた
ぼくは千葉在住だが、ちょくちょく大阪に行っている。もちろん、
船で高速道路の高架を鑑賞したり
とか、バイザゲートと呼ばれる
不思議な形をした水門を見に行ったり
とか、
ジャンクションを見に行ったり
とか、まあ例によってそういう目的ですが。
で、これらのドボク鑑賞は仲間(つまり熱中人さんたち)を募って行くことにしている。すばらしい構造物はみんなで見た方が楽しいからね。
そうなると、問題は打ち上げだ。せっかくあつまった同好の士たち。初対面の方々も大勢いるし、これはぜひ楽しく一緒に食事をするべきだ。でもどこで?
そう、なんせ集まっているのはドボク趣味の人間たち。打ち上げもこだわりたい。
そういうプレッシャーの中 (いや、ほんとうはそうでもないけど。適当な居酒屋でじゅうぶん楽しいんですけどね)、過日のドボクツアーの打ち上げは、ドボク仲間である
@hirechop
さんのコーディネートのもと、なんと「鯛よし百番」に行ってきたのだ!
↑外観。おりしもあやしげな月夜。
↑エントランスではやくも興奮状態のみんな。(大きな画像は
こちら
)
↑ロビーはこんな(大きな画像は
こちら
)
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7月
29
トンネルって、2度楽しめる!
考えてみたらトンネル経験があまりない(トンネル経験ってなんだ?)。トンネルの思い出がほとんどないのだ。たぶん、これはぼくが西船橋という真っ平らな土地で育ったからだろう。そのかわり、わくわく感はある。つまり、旅に出たときぐらいしかくぐらないので、おのずとぼくにとってトンネルは遠出の象徴になるわけだ。
■あこがれの方にお会いできた!
さて、そんな「トンネル初心者」のぼくが今回参加したのが「横須賀隧道めぐり」と銘打ったもの。「隧道」とはトンネルのこと。これがほんとうに楽しかった!案内してくれたのは左の写真の「トリさん」こと石井あつこさん。廃道趣味で知られる方だ。【トリさんのサイトはこちら→「
kotokotori
」】
実はぼく、ずっとお会いしたいと思っていた方なのだ、トリさん。クルマの免許も持っていないぼくだけど、国道趣味の第一人者である松波さんと
お近づきになって
以来、道路に興味がわいたのだ。【松波さんのサイトはこちら→
"japan.road.jp"
】(最近お会いしてないけど松波さん元気かしら)
そうなると、その方面の方々の名前と活動っぷりを見聞きするようになるのがネット時代というものだ。そんなわけでいくつかの道路趣味サイトを見てまわっているうちにトリさんのことを知った。ぼく自身もジャンクションとか鑑賞してまわっている人間なので、気がつけば共通の知人がいることも分かり、いつかお会いすることがあるだろう、と思っていた。そうそう、ぼくも出演させてもらった「熱中スタジアム」にも
出演されていた
。
京急追浜駅に集合した参加者のみなさん。なんと遠くは和歌山からおいでになった方も!すごい!
←みんなでトンネルを求めて歩きます。
で、今回のこのツアーでめでたくお会いできたというわけだ。注目いただきたいのは、このツアー、れっきとした旅行会社が主催するものだということだ(→
たびの発見
の運営)。じつはここではぼくも工場のクルーズの監修をさせていただいた。トンネルやら工場やらがツアーに。いい時代になったものだ。
■トンネル楽しいぞ
まずはひとつ目「深浦隧道」おお!かっこいい!みんな夢中だ。
今回のコースはもちろんトリさんが選んだものなのだが、これがほんとうに楽しかった。
今回のコース。(
大きな地図で表示
)
←もちろんみんなでトンネルくぐります。
いまこうやってGPSのログを見直したら、8.2kmも歩いてるのな!ぜんぜんそんな長距離な感じがしなかった。楽しくて。
あと、いまGoogle map見てびっくりしたのがトンネルの名前が表示されないこと。いかんなあ。そういえば
水門好きの佐藤さん
も、水門の名前が書かれてない、って嘆いていたっけ。まだまだだな、googleも。あ、でも団地名はちゃんと入ってるので今回は許す。
この内側の金属がすごいかっこいい。このテクスチャ!
いいな!かっこいいいな!
←住宅街の細い道の向こうにとつぜん現れるトンネル。山だらけの土地なので不規則なカーブが多くて、そのおかげで「曲がるとむこうにトンネルが出現!」っていうダイナミックなシーケンスが楽しめる。これは千葉北西部の真っ平らなところで育った人間には衝撃的。
近づいてみると、これまたさきほどのとは全く異なる佇まい。いいなー!これもすてきだ!
筒井隧道というトンネル。この縦長スレンダーなプロポーションはどうですか!
いやほんと楽しいなトンネル。
←しっとりとトンネルを愛でる一同。
えーと、さっきから「楽しいな」とか「かっこいい!」しか書いてないな、すまん。トリさんは、そのさすがの博識ぶりで細かくいろいろ説明してくれたんだけど、ぼく、見とれちゃってメモとかとってないんでここにそういう情報書けない。ほんとすまん。詳しいこと知りたかったら、みんなトリさんと仲良くなって教えてもらうといいよ!(←ちょうなげやり)
■なにが「2度楽しめる」のかというと
←この「通り抜けてからしみじみふり返る」っていうのがいいなー、と。
で、タイトルの「2度楽しめる」はなにかというと、こうやってトンネルめぐってみて気がついたわけですよ。「トンネル入り口を鑑賞」→「通り抜ける」→「ふり返る」ってすてきだな、と。当然のことながらトンネルにはかならず2つ以上の開口部があるわけでして、それぞれの口に味わいがあるのだなあ、と。あと、理想的には往復するのがいいと思った。行きと帰りとでは同じトンネルでも見え方が違うからね。
↑これ、今回たずねたトンネルの中でいちばんぐっときた逸品。「梅田隧道」だ。もうなんか、まわりのうっそうとした雰囲気からして別格、って感じだった。
この日、たくさんのトンネルに案内してもらったのだけど、ここではなかでもぼくがぐっときたものだけを紹介している。きっとまたトリさんツアーやってくれると思うので、ぜんぶ見たいってかたは参加するといいと思うよ!(←なげやり)
で、上の梅田隧道。これはほんと別格だった。きけばこのトンネル、民間で掘ったトンネルとしては横須賀でいちばんはじめのものだという。
記念すべきものだけあって、碑も立っていた。曰く、横須賀が軍港になって、漁業をしていた人たちの仕事が軍需ものになった。で、山を越えて通勤しなきゃならなくなったんだけど、それはちょうたいへんなので、1886年にみんなで力を合わせてこのトンネルを掘った、とある。
「こういう苦労をしのびながら愛でるのがいいんです」とトリさんは言う。ぼくが彼女と話をしてすごく感動したのが「想像できないものはあまり興味がわかない」という一言を聞いたときだった。
「確かに歴史的なものに惹かれはするんですけど、たとえば江戸時代の隧道跡、なんかは、あまり。やはり明治以降、戦前なんかだとすごく興味が持てます。『どんな人たちが、どんな思いで掘ったんだろう』『どういう使われ方をしたんだろう』とか、そういう想像をめぐらせるのが好きなので」
トリさんがすてきだなあ、と思う理由がこのときはっきりわかった。鉄道とか道路趣味の方々とお話ししていくと、門外漢のぼくはときどきあまりのその博識ぶりに圧倒されちゃうんだけど、彼女の「想像力の及ぶ範囲」というのは、ぼくにも想像できる範囲なのだ。こういうふうにそのすてきさを共有できるスタンスを自然に持っている、ってほんといいなあ、と思った。
「たとえば、酔っ払ってトンネル歩いた、っていう地元の方のお話しとか聞くと、いいなあ、って思うんですよね」
「トンネル、っていうとよく言われがちなのが『心霊』なんですが、あれわたしだいきらいなんです。そんなことよりもまえに想像することがあるだろう!って」
そうそう!これはほんとそう思う。なんでも心霊でかたづけるのって、逆に想像力の欠如だとおもう。ほんとトリさんすてきだ!
■トンネルには2種類ある
トンネルには2種類あると言うことが分かった。ひんやりするトンネルとそうじゃないトンネルだ。この梅田隧道はすてきなひんやりタイプだった。特に夏のトンネルめぐりでは実感する。
これも最初の深浦隧道と同じテクスチャ。かっこいいなあ。
真ん中に立って左右をパノラマしてみた!(大きな画像は→
こちら
)
↑で、通り抜けた先でふり返ると、こんな。いいねえ。なにがいいって、
この、トンネルの上からツタがにょろりとぶらさがってるのがいい!かわいい。
■駅もか!
やおら田浦駅という駅に連れてこられた。そうか、列車用のトンネルもあるよね。きけば水道用のトンネルとか、トンネル界にはいろいろなものがある。
この駅、ホームの両側がトンネルで、乗車位置もぎりぎりだ!
↑ちょうぎりぎり!すごい!
↑こんなぐあいに列車が停まる(見そびれたが、なんと反対側は1両目がトンネル内に突っ込んじゃってるんだって!)
馬蹄形っていうのかな、この形いいよねえ。
■トンネルツアーなのにあえてトンネルを避けるとは?
今回のツアーでいちばんびっくりしたのは、山登りが始まったこと!
えっ!登るの?
ふつうに登山なんですけど…
「トンネルが無かった時代、いかに往き来がたいへんだったかを体験していただこうと思います」とトリさん。なるほど!
峠には神社も。
「あってあたりまえのようになっていますが、トンネルがいかにありがたいものかがわかったと思います」いやほんと、たいへんだった。ヤブ蚊におびえながらの息切れ登山。トンネルばんざい。というか、トンネルツアーなのにトンネル使わない、ってすごい。
山から下りて、そのありがたいトンネルの上へ。「トンネルの上にいるってだけでエキサイトしないですか?!わたしはします!」ってトリさんが興奮しててかわいかった。
■また行きたい
さきほども書いたが、この日はまだまだたくさんのトンネルをめぐったのだけど、全部は紹介しきれない。ぜひみなさんもトンネルツアーに参加してみてください。きっとまたやるから。ぼくもまた行きたいなー。
そうそう、まえまえから思ってたんだけど、道路趣味の方々はトンネルのことを「隧道(ずいどう)」って呼ぶのが印象的。もしかしたら普通の人はトンネルにそうとうする日本語ってなに?ってきかれてもこたえられないんじゃないだろうか。これはふしぎだ。だってたとえば橋だったら「橋」って言葉を使ってる。決して「ブリッジ」と日常呼んだりしない。
でも今回、こうやってトリさんの言った「想像を働かせて楽しむ」をやりながらめぐってみると、なんとなく「トンネル」じゃなくて「隧道」って呼びたくなった。
↑ツアーのあと横須賀軍港クルーズをご一緒したんだけど、船上からめざとく「あ!隧道が!」ってみつけててさすがだ、と思った。
6月
30
大阪で2度目の開催「間取り図ナイト」
ぼくの友人に「間取り図好き」がいる。じつは間取り図好きって日本中に、いやおそらく世界中にたくさんいて、mixiの人気コミュニティのひとつが
「間取り図大好き!」コミュ
だ。で、そのぼくの友人、森岡さんはそのコミュの管理人なのだ。
コミュニティだけでなく、これまで森岡さんがホスト役を務めたイベント「間取り図ナイト」は9回も開催されていて、前売り券は毎回あっというまに定員に達する人気。ぼくも相棒としていつも出演させてもらっている。
先日その「間取り図ナイト」を大阪で敢行してきた。これが楽しかった!まあ、毎回楽しいんだけど!
左の写真が、発表中のぼくら。向かって左が森岡さん、右がぼく。
このイベント、どういうイベントかというと、森岡さんが集めた「へんな間取り図」「味わい深すぎる間取り図」をスライドショーしていき、それにコメントしていく、というもの。って、これだけきくとぜんぜん面白さが伝わらないと思うけど、ほんと、世の中にはびっくりするような間取り図がたくさんあるのだよ!
これまでのイベントのくわしい内容は
見に来てくださった方のブログ
や
レポート記事
などをご覧いただきたい。ぼくがここで書きたいのは、いっしょにイベントやってきて思ったこと。
たぶん、おかしな間取り図を見て楽しむ、っていってもそれ書き損じ、ただのミスでしょ?と思うと思う。ぼくもさいしょはそうだった。
たとえば左のもの。これはじっさいイベントで紹介した作品。面白い。面白いけど、これが面白いってどういうことなんだろう?と考えたわけですよ。
森岡さんは常々「本当にそんな間取りが存在するのか?ただの描き間違えじゃないの?」という疑問はスルーすること、と言っている。これが当初はよくわからなかった。よくわからないけど、愉快だからいいか、と思っていた。
だんだん分かってきたのは、やはり森岡さんが集めた膨大な間取り図をさんざん見てから。つまり、間取り図っていうのは、図面じゃないんだな、って気がついたわけです。
まあ、あたりまえなんだけど。
ここ数年だけでも間取り図ってけっこうスタイルが変化している。それは間取り図を簡単に描くことができるパソコンソフトの普及っていう送り手の事情もあるし、部屋に求めるものの変化という受け手側の事情もある。これで言えば「杉」がセールスポイントになる、っていう判断があったわけですよね。
それに比べると、図面っていうのは専門家同士のルールでできているので、そう変化しない。ころころ変わっては困るものだ。
時代の雰囲気をけっこう表現しているんじゃないかな、間取り図って。そう気がついたわけです。
たとえば前回ぼくがイベントのために用意した間取り図↓
ぼくの大好きな
高架下建築
の物件なんだけど、これを森岡さんがいたく気に入っていた。太い線、細い線、階段や板の間の表現、押し入れふすまの前後がどっちかが律儀に描いてある点、そしてお風呂場を示す温泉マーク!一見して古式ゆかしい表現だとわかる。味があってすばらしい、ということだった。
そうかー。ぼくは単に高架下のものだから構造が面白いな-、ぐらいにしか思ってなかったんだけど、森岡さんのこの評を聞いて、なるほど!と思った。そうだね、こういう描き方、ぼくはできないし、たぶん不動産屋さんでひごろ間取り図描いている方であっても、若い人だと描けないかもしれない。
そういうのコミで間取り図というものを眺めると、いろいろ見えてくるというわけだ。いつも森岡さんは「イベントだとウケがいいからへんなもの中心になっちゃうんだけど、ほんとはなんの変哲もないふつーの間取り図だけをじっくり見てもらいたいんだよねー」といつも言う。
勇気を出して、次回はそれでやってみるか!いや、どうかなー。悩むなー。
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