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会期が終了してしまったあとになってすごく残念なのだが(すみません)、「珍寺大道場大博覧会」がすばらしく楽しすぎたのでご紹介したい。

「珍寺大道場大博覧会」とはすばらしいウェブサイト「珍寺大道場」が満を持して開催した写真展だ。原宿のデザインフェスタギャラリーで2015年の6月19日〜21日に行われた。

その名の通り変な寺社仏閣を訪ねて紹介しているこの「珍寺大道場」、開設はなんと1997年。その歴史、質、量いずれにおいても日本のインターネット文化を語る上で欠かせないものだ。いまでこそ変わった仏像や寺をめぐる趣味はしられているが、それを広めたパイオニアの一人である。ぼくも以前から大ファンで、尊敬しているサイトのひとつだ。

リンク先ご覧いただくと分かるが、すごい。濃い。でも小難しいマニアックな情報ではなく、ひたすら楽しんでいる様子が書かれている。これほんとにすばらしいことだと思う。でもときどき「胎内巡りこそが旧来と現代の大仏、大観音を分ける分水嶺」などと「なるほど!」と唸らされることもちりばめられていて油断できない。ほんと日本の宝ですよこのサイト。
以前都築響一さんが「ネット上にタイの地獄寺(後述)を紹介したサイトはいくつかあるんだけど、なぜか日本のサイトがいちばん充実してる」と言っていたけど、日本のこういうネット文化は大事にしていきたい。このサイトがあるというだけで、「インターネット、よくやった!」って思う。ぼくにとって個人サイトの理想形。SNSで炎上するのとかもういいよ。みんなこういうのやろうよ。

サイトオーナーの小嶋独観さん(twitter:@dokkkaaan / Facebook:小嶋独観)とその奥さまの小嶋独観子("どっかんこ" 良い名前ー!)さんが日本だけじゃなく海外含めて訪ねまくった成果だ。すてきな夫婦だ。我々のような人間にとっては理想の夫婦形態である。

もちろんその成果はいくつかの形で出版されている。今はなき我らが「ワンダーJAPAN」でもおなじみだったし、その名も「珍寺大道場」という単行本や、最近では「ヘンな神社&仏閣巡礼」という本も出されている。いずれもおすすめ!


さてとにかくこの展覧会の様子を写真でご覧いただこう。

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↑一枚一枚が濃いのに、壁を埋め尽くす!

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↑中央には手作り(!)の珍寺グッズとお土産の山。すごい。

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↑独観子さんが「かぶれば 十一面観音になれるよ!」と言ったニット帽。手作り。これらのグッズはなんと販売されてました。

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↑ミャンマーで入手したというLEDの光背を背負ったかわいい仏さま。

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↑かわいい

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↑こうやって並べられると、サイトや本で見るのとは違う迫力がある。これぞ写真展だ! と思った。

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↑ぼくがいいなー、と思ったのはその額装

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↑このなんともいえないレース。すてきだ。

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↑ぼくがとくにすごい! と思ったのはこれ。有名なタイの地獄寺・ワットパーラックローイにある美女がなる樹(これが紹介されているページはこちら。見に行きたいとずっと思ってる)の写真なんだけど

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↑プリントした美女たちを切り貼りしてすごいカオスな作品になってる。もともとカオスですごいのに! Photoshopじゃなくて手作業っていうのがまた内容にぴったりで凄みがある。すばらしい。

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↑コラージュがほんとに上手い。かっこいい。

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↑そしてハイライトはもちろんこの「甲子太歳金辨大将軍」という方。台湾にいらっしゃるそうです。なぜ目から手! 独観さんも「これほど突飛な神さまを見た事がない」「コレを考え出した人自体を神さまにしたいくらい」と言っているほどの珍神。なんとこれも自作!「朝起きるとこの人がいる毎日です」とおっしゃっていた。

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↑手作りクッションのモチーフにもなってる。ちなみに向かって左はミャンマーのタウンカラッという山の上の聖地(そんなところにちゃんと行ってるっていうのがまたすごい)にいらっしゃるダルマさんで、右は大分県にある大分正雲寺にある「合掌ゲート」だそうです。

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↑ダルマさんクッションは購入して、いまぼくが座る椅子の背もたれにいらっしゃいます。

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↑あと甲子太歳金辨大将軍Tシャツも買いました。

いやー、ほんとうに楽しかった。今回たったの3日間の展示だったのが残念。またやってくださいよー、とお願いしたところ、とりあえず年末のコミケにサークル参加しようかな、とおっしゃってたので、みなさん期待しましょう!

ともあれ、今後旅行に出かける際には事前に「珍寺大道場」を見て下調べすることをお勧めします。

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↑独観さんと記念撮影。もちろん大将軍と。