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ぼくの友人に「間取り図好き」がいる。じつは間取り図好きって日本中に、いやおそらく世界中にたくさんいて、mixiの人気コミュニティのひとつが「間取り図大好き!」コミュだ。で、そのぼくの友人、森岡さんはそのコミュの管理人なのだ。

コミュニティだけでなく、これまで森岡さんがホスト役を務めたイベント「間取り図ナイト」は9回も開催されていて、前売り券は毎回あっというまに定員に達する人気。ぼくも相棒としていつも出演させてもらっている。

先日その「間取り図ナイト」を大阪で敢行してきた。これが楽しかった!まあ、毎回楽しいんだけど!

DSC01204左の写真が、発表中のぼくら。向かって左が森岡さん、右がぼく。

このイベント、どういうイベントかというと、森岡さんが集めた「へんな間取り図」「味わい深すぎる間取り図」をスライドショーしていき、それにコメントしていく、というもの。って、これだけきくとぜんぜん面白さが伝わらないと思うけど、ほんと、世の中にはびっくりするような間取り図がたくさんあるのだよ!

これまでのイベントのくわしい内容は見に来てくださった方のブログレポート記事などをご覧いただきたい。ぼくがここで書きたいのは、いっしょにイベントやってきて思ったこと。

たぶん、おかしな間取り図を見て楽しむ、っていってもそれ書き損じ、ただのミスでしょ?と思うと思う。ぼくもさいしょはそうだった。

sugiたとえば左のもの。これはじっさいイベントで紹介した作品。面白い。面白いけど、これが面白いってどういうことなんだろう?と考えたわけですよ。

森岡さんは常々「本当にそんな間取りが存在するのか?ただの描き間違えじゃないの?」という疑問はスルーすること、と言っている。これが当初はよくわからなかった。よくわからないけど、愉快だからいいか、と思っていた。

だんだん分かってきたのは、やはり森岡さんが集めた膨大な間取り図をさんざん見てから。つまり、間取り図っていうのは、図面じゃないんだな、って気がついたわけです。

まあ、あたりまえなんだけど。

ここ数年だけでも間取り図ってけっこうスタイルが変化している。それは間取り図を簡単に描くことができるパソコンソフトの普及っていう送り手の事情もあるし、部屋に求めるものの変化という受け手側の事情もある。これで言えば「杉」がセールスポイントになる、っていう判断があったわけですよね。

それに比べると、図面っていうのは専門家同士のルールでできているので、そう変化しない。ころころ変わっては困るものだ。

時代の雰囲気をけっこう表現しているんじゃないかな、間取り図って。そう気がついたわけです。

たとえば前回ぼくがイベントのために用意した間取り図↓
_DSC8644

ぼくの大好きな高架下建築の物件なんだけど、これを森岡さんがいたく気に入っていた。太い線、細い線、階段や板の間の表現、押し入れふすまの前後がどっちかが律儀に描いてある点、そしてお風呂場を示す温泉マーク!一見して古式ゆかしい表現だとわかる。味があってすばらしい、ということだった。

そうかー。ぼくは単に高架下のものだから構造が面白いな-、ぐらいにしか思ってなかったんだけど、森岡さんのこの評を聞いて、なるほど!と思った。そうだね、こういう描き方、ぼくはできないし、たぶん不動産屋さんでひごろ間取り図描いている方であっても、若い人だと描けないかもしれない。

そういうのコミで間取り図というものを眺めると、いろいろ見えてくるというわけだ。いつも森岡さんは「イベントだとウケがいいからへんなもの中心になっちゃうんだけど、ほんとはなんの変哲もないふつーの間取り図だけをじっくり見てもらいたいんだよねー」といつも言う。

勇気を出して、次回はそれでやってみるか!いや、どうかなー。悩むなー。